ってなんだろ。
第三者から見ると、そんなの一目瞭然なのかもしれない。
だけど。当の本人からすると全然眼鏡は雲ってしまう。

今日、朝の4時ちょっと前にRから電話があった。
もちろん。私の携帯から彼のメモリは消されていたので
誰だか全然わからなかった。

でも、ずっとなり続けている電話にすごく心配になっちゃって。
なにかあったのかもしれない。って電話にでたら、

「もしもーーーーーし!元気にしてる?さっちゃん」

は???????

Rの声だよ。

一体今何時?

「酔ってるの?」

「うん。少し。」

「酔ったから電話してきたの?」

「ちがうよ。逢いたいから電話した。」

「何時だと思ってるの?」
(また騙すつもり?って心の中で寂しくなった)

「何時?よくわからない。今日、忘年会で。さっき終わったから。」

「会うなら別の日にして、明日とか明後日とか。」

「今がいいんだもん。」

「どして?」

「寂しいから。」

「寂しい?元気でやってたんじゃないの?」

「うん。でもつまらない毎日。普通の毎日。」

「今はだめだよ。寝てたし、っていうか。どうして電話してきたの?
人のメールとか全然無視してたくせに。
私が心配になって「生きてるの?」ってメールにも返事よこさなかったくせに。
今更どうして思い出したように電話してくるの?」

「逢いたいから。」

逢いたいから?なにそれ。
もう。やめてほしかった。
前もそんなセリフで私の心を乱したR。

「もう、さっちゃんの家の前にいるから。
さっちゃんの車も目の前にあるし。
逢いたいよ。」

「だめだよ。何時だと思ってるの?
どうして普通に誘えないの?
ご飯食べて、いっぱい話して
どうしてそういう誘い方できないの?」

「俺、気まぐれだから。」

「そんな問題じゃない。
どうして今日はよくて明日はだめなの?
私はRがちゃんと誘ってくれたら
予定入れて、きちんと会います。
どうして普通に誘ってくれないの?
いつもいつもこんな時間に呼んで。」

「仕事忙しくて。今は俺、仕事優先しちゃうし。
仕事大事だから。」

仕事大事だからこんな時間に私を誘っていいわけ?
会ってもエッチするだけじゃん。
Rにとってはただエッチしたいだけ。
思い出したように私に電話してきて。
思い出したように私の声を懐かしいという。

「今ならよくて明日は駄目で、その先も駄目ってなに?
また今日会っても、しばらく連絡もよこさないで
私がメールしても返事もしないで。今日みたいに半年後くらいに
突然連絡してくるんでしょ。」

「どうしてそんなこというかなー。」

「今はいやだよ。寝ぼけているし、パジャマだし、
化粧もしてないし、頭ぼさぼさだし。
私はちゃんとおしゃれしてRに逢いたい。
普通にデートがしたいの。」

「俺は今逢いたい。いいじゃん。
俺、さっちゃんのすっぴん知ってるし」

「そんなことじゃないよ!」

全然わかってない。
寂しいから会いに来たって。
私を振った立場だから強気なの?
何度繰り返せばいいの?
俺のことは忘れてよって夏のあの日に言ったじゃない。

「寂しいって…。私のこと振ったとき好きだって言ってた彼女はどうしたの?」

「え〜」

「気持ち伝えた?」

「うん。」
暫く沈黙が続いた後でRはポツリといった。

「告白したよ。でもフラれた。」

「そう。」

「でも大分前だよ!!」

だから寂しいの?私がまだあなたのこと好きだと思っているのね。
Rの中では私はまだ都合よく扱うことのできる女なのね。

私は都合よく扱われる女じゃなくて。

彼女になりたかったの。あなたの。

どうしてそれがわからないんだろう。
あんなに何度も言ったのに。
伝えたはずなのに。

普通に約束して逢いたいって。
何度も言ったよね。

呼ばれてエッチするだけなんていやだって。
何度も言ったよね?

どうしてわかってくれないんだろう。

「私のこと好きじゃないでしょ?」

「……きらい…だよ…」

「それなら会う必要ないじゃん」

「……嫌いだ」

「なんとも思ってないんでしょ?私のこと。」

って言ったら、すごく怒った。

「なんとも思ってなかったらこんなとこまでくるかよ!
いーよ!もう!」

電話切られた。

むなしくプツリって音がして。
ちなみに。Rと私の家の距離は車で40分。
結構遠い。

あーあ。逆ギレ。

なんだよ。

寂しいからって電話してくんなよ。
私、きっとあんたの何倍も寂しい思いしてた。
でも、頑張ってたよ。

Rは冷たい。

私よりも自分が大切なんだろう。

冷たいなー。

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